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From...「キャンプ」の原点

 この度の役員改選で、常務理事を拝命させていただきました藤枝です。大変な重責で心引き締まる思いですが、皆さまのご協力を得ながら日本キャンプ協会の発展に微力ではございますが尽力したいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 昨年、埼玉県キャンプ協会創立30周年記念式典に出席した時に、前日本キャンプ協会会長(現顧問)野沢巌先生が会長時代「与えられたミッションを一生懸命行う。後任を育てる。」という2つのことに力を注いだとスピーチされました。私もこの気持を大切にしていきたいと考えております。
 さて、私の野外活動のきっかけは?と考えた時、46年前東京都中野区の小学校5年生の夏、移動教室で行った神奈川県秦野市にある蓑毛キャンプにたどりつく気がします。この小学校では、野外活動指導者の先生が複数おり、当時としては大変めずらしくキャンプスタイルの移動教室を行っていました。各人リュクサック、シュラフ、コンパス、ナイフ等が持参必須とされ、現代の様に豊かな時代ではなかった時、このキャンプ用具の準備に関して保護者の間ではこの移動教室(キャンプ)に対して賛否があったと後に母から聞かされました。幸いにして、田舎育ちの父は自然体験・野外活動に理解があり、東京秋葉原のニッピンへ行きシュラフとコンパスを買ってくれ大変嬉しかったことを今でも記憶しています。この2泊3日のキャンプでは、テント泊・飯盒炊飯・グループワーク・キャンプファイヤー・キャンプソング・ロープワーク・大山登山等、現在のキャンプインストラクター講習会のプログラムと同様なメニューを小学5年生に実施していたことに改めて驚かされ、また当時の野外活動指導者のレベルの高さに敬服しました。

 2年前の新緑の5月、44年ぶりに蓑毛キャンプ場を訪ねてみました。小田急線秦野駅北口から神奈中バスで終点蓑毛下車、キャンプ場入口の横には、「東京少年キャンプ連合発祥の地」と書いてある敬礼をする少年の像が今でも建っており、大山、ヤビツ峠へと続く沢沿いの道を徒歩15分程でキャンプ場に到着しました。当時の記憶どおりでテント場は少し荒れていたものの、広場や集会場は綺麗に管理されていて清流も昔のままでした。本部小屋には、「NPO法人秦野スカウト振興会みのげ野営場」と看板があり現在でも野外活動で利用されているようでした。しばし、広場に腰を下し、初めての体験の連続で楽しかったキャンプの思い出にひたり、このたった2泊3日の野外活動の体験が私の人生にこれほど大きく影響するとは思わず、改めて初等教育における野外教育の重要性を認識した次第です。
 蓑毛キャンプ場 それは私の野外活動の原点です。
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CAMPING172号より

この「From...」は、日本キャンプ協会 星野敏男会長・神崎清一専務理事・平田裕一常務理事・藤枝隆常務理事が担当し執筆しています。