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From...平和な社会に向けて

 知らない場所で街歩きをすると、日頃感じることのない四季の移ろいを知る瞬間を得たり、其処に住む人の生活が伺える建物や行事に出合えたりするなど、思いもよらないことに出合うことが多くあります。勿論、一人で歩くことで見えることと二人、三人で歩くことで見えることや気づかされることが当然異なります。
 さて、ここ数年各地で多く行われているキャンプには、海外からの青少年を受け入れて日本の青少年との交流をはかるキャンプ、さらにはグループワークをはじめとしたキャンプの手法を多く取り入れた研修があります。
 また、日本の子どもたちが海外に行くキャンプにも、現地の子どもたちと共同生活ができるものがありますし、日本の学生が他の国の青年とキャンプカウンセラーやスタッフとして活躍できるキャンプもあります。
 初めての街を歩くだけでも多くのことに気づかされるのですから、このようなキャンプ、研修で、ましてや異なる土地や環境の中で、違う文化や習慣、そして言語、環境、宗教や、異なる教育を受けてきた青少年が場所や瞬間を同じくすることで、大きな刺激を受けることができます。
 言語の違いによる困難さや、もどかしさを感じつつも、共通語や通訳を介すること、最小限の言葉とボディランゲージ、時には筆談を駆使しながらお互いを理解し、助け合いながら生活をします。そこには誤解やぶつかり合いも生まれます。ディスカッションができると意見の違いや相容れない部分が存在することに気づくこともあります。
 同じ食卓を囲み、同じ作業をし、同じ目標に向かって知恵を出し合いながら汗をかく、そんな中から異なりを見つける以上に、お互いの同じ部分を知り、共通でもつ考えや悩みをたくさん見つけることになります。そして認め合う存在になっていくという経験をします。
国と国や地域との紛争が絶えない状況下の今日、異なりばかりに焦点が当てられ、ぶつかり合うのではなく、異なりを認めつつ、それよりも多く存在する共通する部分に気づくことができるキャンプが数多く広がればと願っています。
今年は日本でアジア・オセアニア・キャンプ大会が行われます。また、2020年にはオリンピック、パラリンピックが行われます。これらも大きなチャンスとして生かせればと考えています。

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CAMPING169号より