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From...心を通わすコミュニケーション

 

人が2人以上集まると様々なさざ波が起こります。キャンプでは環境やプログラム、グループという要因によって、子どもたちは多くを語り主張します。そして、我慢をしたり、譲り合うことも覚えます。そして、協力し合うことの楽しさや、仲間がいることの喜びを知ることができます。

SKY_0595.jpgのサムネール画像

さて、近年よく使われる「アサーション」という人間関係構築の理論では、コミュニケーションを大きく三つのタイプに分けて考えています。一つめはアグレッシブ(攻撃的)です。自分中心で、相手のことをまったく考えず、失敗した人に対して理由や言い分など聞く余地もなく、頭ごなしに叱責をするような表現です。口調は優しくても、相手に選択の余地がないような状況で頼み事をするなど、相手を操作して自分の思い通りに動かそうとする態度もアグレッシブな方法と言えます。二つめはノンアサーティブ(非主張的)で、自分の感情は押し殺して相手に合わせるやり方です。これは相手に配慮しているように見えますが、相手にも自分の気持ちに対しても率直ではありません。次第に欲求不満がつのり、恨みがましい気持ちになってしまいます。そして三つめがアサーティブです。これは、自分の気持ちや考えをきちんと伝え、相手のことも配慮する方法で、自分も相手も大切にします。攻撃的でも非主張的でもなく自分の気持ち・考え・信念に対して正直・率直に、またその場にふさわしい方法で表現します。お互いが歩み寄って一番いい妥協点を探ることがアサーティブなあり方であると言えます。

 キャンプには、このアサーティブなコミュニケーションをすることができるチャンスがたくさんあります。しかし実際には、主張ばかりして攻撃的であったり、ノンアサーティブで我慢だけを覚えてしまっている一見よい子を作ってしまってはいないかと考えてしまいます。年齢や性別、価値観ひいては国籍や宗教などの違いを認め合ったうえで相互に主張し合える子どもたちや青年を育むことが大切です。

 今年の夏も、異なりを認め合えるアサーティブなコミュニケーションを作り出すキャンプができることに心が躍ります。

 

CAMPING153より掲載