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From...キャンプを伝える"ことば"

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 本当に伝えたいことがなかなかうまく伝わらずに困った、という経験をしたことはないでしょうか。最近では、パソコンやDVD で実際のキャンプ場面を映像で示すことも可能になりました。しかしそれでもなお、自分の思いが伝えきれなくて困ってしまうことが、まだあるように思います。
 自分は体験してわかっているけれども、それをことばにして人に伝えることはなかなか難しいもの。それは、脳科学やスポーツ、哲学などの分野ではそれぞれ、クオリア(主観的に体験されるさまざまな質や感覚)とか身体知、暗黙知などとも呼ばれています。キャンプ体験には、この"ことばにして伝えにくい部分"がたくさんあることを、みなさんは既におわかりのことでしょう。
 ことばや映像を通して伝えられることにはおのずと限界があります。なぜなら、ことばや映像は厳密に言えば記号であり、その記号、つまり、ことば に意味が発生するのは、受けとる側がその記号を意味に変換できるものを持っているかどうかによって決まるからです。極端に言えば、キャンプがどう伝わるかは、多くの場合受け手次第と言うこともできます。そのため、キャンプのあれこれについてできるだけいろいろなことばや表現方法を用い、ときには何かに例えたり、ときには物語風に語ってみたり...。私たちは実にいろいろな方法を駆使して、キャンプの思いを相手側に伝えようと努力していくのです。
 私たちがキャンプの良さを社会に伝えていくためには、この"ことば
にして伝えにくいもの"を"受け手側の人たちがよりわかりやすいようなことばやかたち"に変えて伝えていく必要があります。このキャンピングでも、毎回さまざまな執筆者が、その難しさに挑戦し、読者によりわかりやすく伝える努力をされています。執筆者のことばや表現も参考にしながら、私たちもキャンプを伝える自分の"ことば"を身につけていきたいものです。
 それと同時に、キャンプの良さが少しでも社会に伝わりやすくなるように、できるだけ多くの人たちにキャンプを実際に体験してもらう努力をさらに続けていくことも、とても大切なことなのだと思います。



このコラムは、日本キャンプ協会 石田易司会長・星野敏男副会長・神崎清一常務理事・吉田大郎常務理事からなる論説チームが担当します。